PROFILE  プロインタビュアー 早川洋平について


はやかわ・ようへい/プロインタビュアー。キクタス株式会社代表取締役。1980年7月24日横浜生まれ。

新聞記者を経て2008年、インターネットラジオ番組「キクマガ」をスタート。よしもとばなな、加藤登紀子、茂木健一郎、高城剛ら150人以上のゲストが出演、累計ダウンロード数は1,300万回を超えている。近年はユニクロやネスカフェなどのCMにもインタビュアーとして携わる。13年からは「世界を生きる人」に現地インタビュー する月刊オーディオマガジン『コスモポリタン』を創刊。海外での取材を本格化させる一方で、戦争体験者の証言を肉声で残し、国内外へ発信するプロジェクト「戦争の記憶」にも取り組む。

企業・機関・個人のメディアを創出するプロデューサーとしても活動。中核となるパーソナル音声メディア配信サービス「キクタス」は、公共機関、教育機関、企業、マスコミ、作家などに活用されている。キクタスから配信される番組のダウンロードは毎月約200万回。全世界での累計は1億回を超えている。

「石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日」「横浜美術館『ラジオ美術館』」「多摩大チャンネル」「鳥越俊太郎のニュースの職人チャンネル」「伊藤忠商事『THE商社マン』」などプロデュース多数。
インタビュー
文化人・財界人 Intellect / Financier
よしもとばなな(作家) 鳥越俊太郎(ジャーナリスト) 渡邉美樹(ワタミ株式会社取締役会長) 
石田衣良(小説家) 竹田和平(竹田製菓代表取締役社長)松田公太(政治家・タリーズコーヒージャパン創業者)
寺島実郎(多摩大学学長) 龍村仁(映画監督)枡野俊明(禅僧・庭園デザイナー・多摩美術大学教授)
本田健(作家) 松浦弥太郎(『暮しの手帖』編集長) 樋口裕一(作家・多摩大学教授)
清涼院流水(小説家) 小出裕章(京都大学原子炉実験所助教) 広河隆一(フォトジャーナリスト)

アーティスト・タレント・俳優 Artist / Talent / Actor
加藤登紀子(歌手・シンガーソングライター)松井冬子(画家)高城剛(映像作家・DJ)
野宮真貴(ミュージシャン) 松下奈緒(俳優・ピアニスト・歌手)  ソニン(タレント)
中西哲夫(元Jリーガー・現スポーツジャーナリスト)

その他 Others
森保一(Jリーグサンフレッチェ広島監督) ラモス瑠偉(サッカー元日本代表) 鎌田實(医師) 茂木健一郎(脳科学者) 
香山リカ(精神科医) 大橋マキ(フリーアナウンサー・アロマセラピスト) 梶原しげる(フリーアナウンサー) 
野口健(アルピニスト) 和田秀樹(精神科医) 

ほか1,000人以上 ※敬称略


時代や環境を超えて生きる人は何が違うのか?
2000年代に入り、気付けば15年。21世紀はその甘美な響きとは裏腹に、世界を震撼させる米同時多発テロで幕を開け、僕たちも東日本大震災を経験。原発問題にも直面しました。そしてイスラム国による日本人拘束事件。ここ数年を振り返るだけでも、日本と日本人を取り巻く環境は一層厳しさを増しています。

そして雇用問題。インターネットの普及でたくさんの仕事が海外へアウトソーシングされるなか、「誰にでもできる」仕事の多くは、低賃金の外国人労働者に取って代わられつつあります。業界を問わずこの流れを肌で感じている人は僕だけではないと思います。

そんな21世紀をあなたはどう描いていますか? 社内やビジネスパートナーと話はしていますか? 大切な人や家族との将来は? 「いつ何が起きるかわからない今」、確かな未来予想図を描ける人がどれほどいるでしょうか。しかし、そんな時代や環境にあっても「大好きなこと」をし続けて豊かな人生を送っている人がいるのも事実です。

実際、僕がこれまでに国内外でインタビューした1,000人以上の人やそのネットワークのなかにもそうした人たちがいました。彼らと僕たちは何が違うのだろうか。とことん突き詰めて考えたとき、そこにはある共通点があることに気がつきました。

それは、彼らがみな

(1)世界と日本(自国)両方を見る力
(2)既成概念にとらわれずに思考・発想する力
(3)想定外を乗り越える力


を持っているということでした。加えて、彼らの多くは、海外に在住している(または拠点がある)という事実もありました(それゆえ、僕は彼らを総称して「世界人」の意を持つ“コスモポリタン”と呼ぶようになりました)。

「彼らの本質にもっと迫りたい。そのためには直接会いに行って話を聞くしかない!」。そんな思いから僕は、昨年から毎月現地でインタビューをする音声マガジン『コスモポリタン』の取材をスタートさせました。




海外に出ないと僕らは変われないのか?
ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニア……世界各地でコスモポリタンたちに出会って、話をよく聞いて強く感じたこと。それは、彼らがはじめから今のライフスタイルとマインドを持っていたわけではないということでした。むしろお金、時間、能力、経験、人脈……さまざまな不足や制約がありました。しかし、そんな中にあっても彼らは歩みを止めなかった。「想定外」の困難や逆境、人との出会いといった数々のターニングポイントをきっかけに「既成概念を打ち破られる経験」をして、自らも徐々に「既成概念にとらわれない」発想・思考ができるように変わったそうです。その結果として「大好きなことをしながら自由に生きる」スタイルを確立していったことがわかりました。

では、彼ら同様の「既成概念を打ち破られる経験」をするためには、絶対に海外へ行かなければならないのか?

答えはNOだと僕は思います。海外に行っても「既成概念に凝り固まったまま」の人はいますし、日本に住んでいても「グローバルな」人や「自由な生き方をしている」人はいます。

ではどうしたらいいのか?

僕はこう思います。効果的なのは、もともとは「普通の人」でありながら、「既成概念を打ち破られる経験」をして、「大好きなことをしながら自由に生きる」ライフスタイルを確立したコスモポリタンのロールモデルに直接触れ続けること。それもできるだけたくさんのモデルに。

たとえすぐに「この人!」と思いつかなかったとしても、今日からアンテナを張り巡らせていれば、必ず見つかるはずです。それはテレビや雑誌で見つけた人かもしれませんし、友人の友人かもしれません。今は便利な時代。手の届く人であればもちろん会ってみる。手の届かなそうな人でも講演やイベントなどをしているかもしれません(最初から直接コンタクトをとるのももちろんアリです)。いずれにせよ「リアルで触れる」ことをおすすめしますが、どうしても難しければ彼らの著書やブログを読むことから初めても良いでしょう。

大切なのは「誰に触れるか」「触れ続けるか」
手塚治虫や赤塚不二夫、藤子不二雄……かの有名な「トキワ荘」は、なぜこれほどまでに数多くの漫画家が輩出したのでしょうか。これはまさに「環境が人をつくる」ことの体現そのものですよね。

僕自身、コスモポリタンの思考法や発想法に触れ続けることで、生き方が大きく変わってきました。たとえば衝撃的だったのは、ロンドンのハットン・ガーデンで出会った内海直仁さん。彼は、靴職人を目指し18歳で渡英。「当初は生活費を稼ぐためだった」というオリジナルジュエリーの製作が大成功。いまではデザイナーとして活躍しながらロンドンと東京にお店を持つ経営者でもあります。



「一度しかない人生だから、好きなことへ“逃げる”ことも1つの手段」「人を変えるより、自分を変える方が早い」。内海さんの言葉はどれも心を強く揺さぶるものでしたが、インタビューも終盤に差しかかったときの彼との問答を、僕は一生忘れることはできません。

早川 ── 内海さんがいちばん大切にしている考え方は何ですか?
内海 ── どれだけ儲かるかではなく、自分がどれだけクリエイティブでいられるかです。
早川 ── そのためにはどうしたらいいのですか?
内海 ── 自分がクリエイティブになれる環境をどれだけクリエイトできるか?に尽きると思います。


内海さんはアーティストとして生きるうえでの信条として語ってくれましたが、最後のひとことは、すべての人にあてはまる真理ではないかと僕は感じます。そして、彼はこの信条を貫くことで、結果的に「儲かり続けている」事実も見逃せません。これはまさに僕にとって「既成概念を打ち破られる」体験となりました。

毎月、世界で活躍するコスモポリタンがあなたの前にやってくる
コスモポリタンを探し、海外に行って直接話を聞くには膨大な労力と時間とお金がかかります。一人に会うだけでも大変なのに、継続的にというと、それはとても現実的ではありません。 このオーディオマガジンはそんなハードルを乗り越えてもらうために、 僕が毎月みなさんに代わって世界各国のコスモポリタンを来訪。 時には寝食をともにしながら、彼らの生き方や考え方についてたっぷりと話を聞いてきました。

「音声」というスタイルで彼ら自身の肉声をお届けするのは、いつでもどこでも(=今いる場所)彼らかがあなたの目の前にいて話をしてくれているような「環境」をつくるためです。 スマートフォンやPCなどでいつでもどこでも、その肉声を聴けるような「環境」をつくるためです。
オーディオマガジンの価格は、負担にならないようにCD1枚分程度にしました。 《時代や環境に左右されずに「大好きなこと」》をして生きるコスモポリタンに、 ひとりでも多く、継続的に触れ続けてほしいからです。
そして「世界と日本を見る力」 「既成概念にとらわれずに発想・思考・行動する力」 「想定外を乗り越える力」 をともに養っていきましょう。
その先には、「これから何が起こるかわからない時代」と恐れる自分ではなく、 「これからどんな楽しい人生に変えていこう」と思える自分が待っているはずです。


コスモポリタン特派員/プロインタビュアー
早川洋平